ザ・ペーパー 플롯

ニューヨークのタブロイド紙新聞社に勤める記者たちの激烈な一日を、軽快かつユーモラスなタッチで追いかけた群像劇。監督は「遙かなる大地へ」のロン・ハワード。脚本は「ジュラシック・パーク」「シャドー」のデイヴィッド・コープと、実兄で『タイム』誌特別編集委員でもあるスティーヴン・コープの共同(2人は共同製作も兼任)。製作は、監督とは「ラブINニューヨーク」以来コンビのブライアン・グレイザーと、「ミシシッピー・バーニング」のフレデリック・ゾロ。撮影は「ドクター」のジョン・シール、音楽は「マーヴェリック」などを手掛けたランディ・ニューマンで、主題歌は彼の歌う『Make up Your Mind 』。主演はデビュー作「ラブINニューヨーク」、「ガン・ホー」(V)に続いて監督とは3度目の顔合わせとなるマイケル・キートン。共演は「いとこのビニー」のマリサ・トメイ、「愛と精霊の家」のグレン・クロース、「ジェロニモ(1994)」のロバート・デュヴァル、「ラスト・ショー2」のランディ・クエイドほか。ピート・ハミルをはじめ、本物のジャーナリストたちが実名で登場し、雰囲気作りに貢献している。

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ザ・ペーパー총 (1) 개의 댓글

Setledmapi
Setledmapi
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新聞記者ものというと「大統領の陰謀(1976)」、近年では「スポットライト 世紀のスクープ(2015)」、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017)」のような大手新聞を舞台とした社会正義の旗手としてのシリアスものが先ず頭に浮かびます、もちろん「記者たち 衝撃と畏怖の真実(2017)」のようなマイナーな通信社ものもありますし、地方紙で半ば自嘲的な喜劇ものでは「ヒズ・ガール・フライデー(1939)」という古典もありました。民主々義国家ではジャーナリズムへの期待や関心も高く多くの映画が作られています、ただ最近ではSNSに圧されて影が薄くなっているようで気がかりではありますね。本作はNYのタブロイド紙が舞台の記者たちの一日を追ったヒューマンドラマ。といっても扇情的な見出しが売りの三流紙ですから前述の正統派の記者の事件ものとは趣が多少異なります。
主な登場人物は身重の妻をかかえ待遇の良い大手に転職を考えているデスクのヘンリー(マイケル・キートン)、職場の嫌われ者で経費削減がモットーのマネージャー、アリシア(グレン・クロース)、前立腺の病と疎遠な娘に悩むロートル編集長のバーニー(ロバート・デュヴァル)と個性豊かな人物が織り成すシニカル・コメディ。
名匠ロン・ハワードですから登場人物の生々しさは呆れるほど、今日も朝から一面を何にするかの侃々諤々のスタッフ会議、終始誰かが喚いている現場感はストレスに満ちていますからご用心。一応メインプロットは黒人の報復殺人事件の真相追及スクープですがヘンリー、アリシア、バーニーの人物描写、私生活のエピソードが絡み合い実に気が揉めます、むしろ映画としてはこちらが主眼なのでしょう。
朝刊締切りまでの時間との戦いが新聞社らしい緊迫感を盛り上げます、野球なら9回裏2アウト満塁、最後の土壇場になってまで身重の妻の入院騒動やアリシアの被弾などを畳み掛けるから気が気ではありませんがお見事です。
三流紙ならかくあらんともとれる残念な人達の集まりですが、気高い矜持「いまだかって事実でないと知っている記事を出したことは一度もない」は胸を打ちました。