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海角七号 君想う、国境の南총 (15) 개의 댓글
この作品の物語の核になるのは、大戦直後に台湾から日本へと強制的に送還された男が、台湾の娘に残したラブレターの文面だ。愛する人を残して海を渡らなければならない男が、胸が締め付けられる思いで切々と綴られたラブレターには、彼らにとって忘れられない思い出と悔恨の情があふれでている。それが現代に生きる若者たちや中年、老人たちの生き様に投影されていくのが、この映画の大きな見どころだ。
そのラブレターに心うたれた、挫折を経験した台湾の若者と日本人の女性が、どのようにして心を通わすようになるのか。ややご都合主義が鼻につく脚本なのだが、ドタバタとしたバンドの連中たちとその二人とのコミカルな関係もあって、切ないラブ・ロマンスが面白おかしく演出されているところが、台湾で大ヒットした要因ではないかと思う。さて、果たして日本では受けるのか、どうか...。
あくまでも私個人の印象なのだが、この作品、若い人よりもシニア世代のほうが受けはいいと思う。シニアに向かって宣伝すれば、台湾ほどではなくとも、案外ヒットするかもしれない。
シニア世代に受けると思う理由のひとつは、ときおり唐突に出てくる、日本語で歌われるシューベルト原曲の「野ばら」が、台湾の自然や風土にあまりにピタリと合っていることだ。「野ばら」がスクリーンから聞こえてくるとき、台湾南端の風景や人々の雰囲気が、昔懐かしい日本の原風景のように見えてくる。それは若い人には感じられないことと思う。大戦中、台湾が日本の占領下にあったことを少しだけでも知っていれば、若い人でもこの作品の心が理解できるかもしれない。
日常的な舞台設定。
ここち良い展開。
無駄のない複線。
変に大作感は映画にはいらないんです。
これまでの台湾映画のイメージが変わりました。
もっとがんばれ日本映画!!
抜かれるぞ。
日本語の手紙を読みながらストーリーが展開するのですが、登場人物たちが自分勝手な生活感を出しながら時にはコミカルにあるいは南国流なのかいい加減に生きている姿が手紙の淡々とした流れに不思議にマッチしていると思います。議長、爺さん、小学生、警察官、修理工など個性的だけど台湾のどこかにいそうな人物たちも光ります。
又主人公の阿嘉の郵便配達のひねくれたいい加減さや真面目だがイライラしているバイリンガル日本人友子。この二人の出会いが一見不自然なようですが、手紙つまり大きな流れを媒介して化学反応するのも納得です。
結局国と国との関係は不自然ですが、台湾と日本の関係、特に人と人との関係は自然で力強いと感じました。
私の場合、中孝介の「それぞれに」をYouTubeで視聴して、初めてこの映画
の存在を知り、上映の日を心待ちにしてました。
映画の内容は、ストーリーが多少強引な所もあるかもしれませんが、台湾のミュージシャンを多数出演している所からでしょうが、劇中音楽や最後のコンサートの場面、そして中孝介を登用しての「それぞれに」「野ばら」の場面等、音楽が映画に違和感なくあっていて良かったと思います。
各出演者の個性の多様性が、現代台湾を象徴していて、すばらしい音楽とも相まって、この映画が台湾で大ヒットになったのではと思います。日本で観る場合、少し、現代台湾での背景を知っていれば、楽しめる映画だと思います。
演出は南国的でユルいが,台湾のひとが日本(とちょっとだけ大陸)に対して抱いている複雑な感情が見て取れる.恋愛映画としても直球過ぎるきらいはあるが悪くない.