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SADA총 (4) 개의 댓글
衝撃的な事実を題材にした作品の割には、語りや音楽が微妙で似合わず、内容も途中は間延びして退屈でした。どう料理しても、喜劇にはなれない事件ですよね…。
舞台劇を映画用に置き換えたような場面転換や演出をする。拍子木まで鳴ってそれで画面が切り替わる。何事もあっさりと進んでいく。
前半は変に慶応の学生の軽薄な話が出てきたりして、それらしい話が薄い。この構成は作品を薄めてしまっている。途中から片岡鶴太郎が出てきてやっと話が深くなってそれらしくなってきた。主人公以上に片岡鶴太郎の存在感が高かった。衝撃的な事件だが、もつれて歪んだ男女の愛という背景を理解させてくれる。この部分を中心にしてくれればもっと質の高い作品になれただろうし、いい得点もつけられた。
「自分は女優を脱がすのが得意だ」と言っていた大林監督なのに、娼婦まがいの半生を送り男のものを切り取った阿部定を描くのに、女優が脱がないというのはどうだろう。大物女優だからといって中途半端に済ませるのならば、それは配役に問題があるので他の女優を使うべき。主人公の半生と出てくる場面の割りには艶かしさが足らず物足りなさがある。