父　パードレ・パドローネ

奇想天外なシーンも多々あるが深い作品
貴重な作品を観たな、という気分
封建的で暴力的な父の子育てスタイルと
幼い子供の過酷な羊飼い生活は驚くんだけど
あながち間違ってないところもあって
それは今の時代からははなはだ考えられないことではあるけれど
その後作家となってこうして表現できているわけで
なんとも言えない独特な面白さのイタリア映画なのである

1977年の第30回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。その価値はあった。壮絶なエピソードの数々にまぎれこむユーモア。嫌いじゃないです。

ネタバレ！ クリックして本文を読む
暗いテーマだけど見入ってしまった
解説などがほしいシーンがちらほらありました

結局父は？と思ったけど
その後の父は描かれず

幼少期から二十歳くらいまでのやるせなさが
見ててつらかった
羊の乳搾り（糞入り）シーンは何度もでてきて
笑ってしまった
イタリア映画のこういう日常の哀しさおかしさが好きです

主人公が現在どんな人物なのか、ちょっとわかりにくかった
面白い映画でした

とある作家が父の支配を乗り越えるまで。ただそれだけなのだが、何故か見入ってしまう。獣姦とか衝撃的なシーンが多いゆえか、いやそれだけではあるまい。
古きよくない時代。暴力と奔放、倒錯した性はさすがイタリア。昔の日本も同じだったのだろうか。今、自分が恵まれていることに感謝したい。