殺人事件の容疑者になった少年を軸に揺れ動く家族の姿を描くサスペンス。ロゼリン・ブラウンのベストセラー小説『判決前夜』(邦訳・新潮文庫)を「羊たちの沈黙」「陪審員」のテッド・タリーが脚本化。監督には「運命の逆転」「死の接吻」のバーベット・シュローダーがあたった。製作は「死の接吻」のスーザン・ホフマン、エグゼクティヴ・プロデューサーはロジャー・バーンバウムとジョー・ロス、撮影はシュローダーとは「運命の逆転」以来コンビを組むルチアーノ・トヴォリ、音楽は「セブン」のハワード・ショア、美術はスチュアート・ワーツェル、編集はリー・パーシーがそれぞれ担当。出演は「マディソン郡の橋」のメリル・ストリープと「ロブ・ロイ
ロマンに生きた男」のリーアム・ニーソン、「リトル・オデッサ」のエドワード・ファーロングほか。
判決前夜 ビフォア・アンド・アフター총 (4) 개의 댓글
反抗期の息子が偶然にも殺人を犯したとき、妹は兄をなじり、父は犯罪を無い事にしようと奔走し、世間知らずの母は正直に全てを告白する。
全員の気持ちもわかるが自分がと考えた時にはやっぱり、正直に告白してしまうだろう。おかげで証拠隠滅の父も刑務所に送られるが・・・。
家庭の中で犯罪にどう向き合い、生きてゆくのか。非常に複雑な心境を描いた重い作品です。メリル・ストリープもリーアム・ニーソンもさすがの演技です。しかし、息子が犯罪を犯したかもしれないって時に興奮して愛し合う夫婦のシーンだけは必要なかったのでは・・と思う。お世辞にもメリル・ストリープはセクシーな女優ではなく、観たくなかったシーンです、なので-0.5。
「家族のためなら、なんでもやる」。父親の言葉が、この作品のすべてを表していると思います。
父親の取った行動も、そして母親も。親として、子のために何ができるのかを、各自が考えたその結果ですからね。
「僕は未成年だから、親のサインが無いとダメなんだ」という息子の表情も、よかったです。
息子は逮捕され、何をしたのか問い詰める。
父親は無罪判決を得るため、弁護士と相談して嘘で固めようとする。
母親は黙認していたのに・・・。
罪を犯したら償うように説得するのが親の立場だと思うが。
アルフレッド・モリナの弁護士も雰囲気があって面白い。悪徳弁護士そのもの。裁判シーンが出てこなかったのは残念だが、その分家族愛、特に母の愛が強調されていた。しかし、殺人と過失致死ってのはかなり罪の重さが違うはずなんだけどなぁ・・・