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NO 選挙,NO LIFE총 (14) 개의 댓글
「国葬の日」のレビュー枠では、東京・下関・奈良など10都市で別々の取材班が昨年9月27日に街中の人々にカメラとマイクを向けた映像だけで映画を作るという企画だったがゆえに「映画としてのピントがずっとぼやけているようなもどかしさ」と書いた。一方で「NO 選挙,NO LIFE」は、立候補者全員に話を聞くという独特の手法で選挙を取材する(本作の前半で取り上げられる2022年7月の参院選・東京選挙区では候補者34人!)畠山をひたすら追いかけるという明確なストーリーラインがあり、視点と論点がぶれないのがいい。
有力候補であろうと泡沫候補(畠山の表現では「無頼系独立候補」)であろうと分け隔てなく主張を傾聴し、ときには採算度外視で現場から次の現場へと駆けめぐる、選挙取材がライフワークになっている畠山を指すのが「NO 選挙,NO LIFE」の第一義だろう。ただし、経済が長らく低迷し、投票率の低さに端的に表れているように民主主義も衰退しつつあるこの国で、有権者ひとりひとりにとっても選挙は生活と人生を左右するほど大切なことなんだという作り手のメッセージも題に込められていると感じる。畠山理仁のような人たちが選挙のリアルを伝え続け、また本作のように大ヒットは難しくても政治について考える契機を提供してくれる映画が作られ続ける限り、希望はつながっていくのだろう。
25年(?)ずっと選挙を取材し続けてきた畠山理仁さんを追ったドキュメンタリー。
おもしろい人だった。
昔ほど民主主義の大切さは説かれなくなったが、民主主義の根幹の1つをなすことに選挙があることは間違いない。
ガーシー議員のイメージが強く、よい印象を持ってなかったN党の存在意義など、今まで考えもしなかった分、勉強になった。
取材風景を見ながら一番思ったことは「やはり取材に中立とはあり得ない」ということ。1つにはこの「映画」というフィルターがかかっていることも大きいのだろう。「生の」畠山さんのことについて、もう少し知ってみたいと思った。
後半は沖縄の県知事選が中心だったが、畠山さんは、立候補した下地さんの姿勢に自分を重ねていたような気がする。いっそ、一度、自分が選挙に出てみればよいのにと思った。
政治や選挙から遠い立場にいる私であるが、みんなが気軽に選挙に関われることは、それこそ民主主義の根幹をなすような気がした。その意味で、この畠山さんという人はほんとに偉いと思う。
「日本映画党」なんていう政党を作って、勝手に選挙運動とかができる社会は、決して悪くない社会だと思う。
舞台挨拶で前田監督が「畠山さん自身を面白いと思ったんじゃなくて、畠山さんの前に広がる選挙戦の世界がおもしろいと思って撮影をはじめた(でも取材をはじめると畠山さんも面白かったと言ってました、畠山さんの名誉のため補足すると)」と言ってましたが、その通りでした。畠山さんが、「むくわれなくても20年以上選挙取材をやっている自分と、志をもって選挙にのぞむ候補者がシンクロする」とおっしゃってたとこ、報われなくてもとおっしゃってたとこが心にささって泣けた。畠山さんの候補者への優しい視線や興味がすごかった。私だったらこの人はヤバイと素通りする人にも話しをきく姿勢。そのなかで、創価学会員で候補者に怒鳴ってる、私だったら避ける人に話しを聞きに行くのですが、「この人は怒るだけの思いがあった。こういうパワーが公明党の力なんだろう。」と冷笑することなく、実感とともに分析されてて、これが畠山さんの目の前に広がる世界が美しいわけだなと思った。生きる力をもらう、価値観を揺さぶられる、すごい映画をみせてもらった。最後の沖縄の候補者、落選して、こんなに落ち込むの!?と思うほどの落ち込みぶりだった。それでも落選のしんどさより、市民を思う気持ちが勝ってると言ってて、そのパワーになんだか知らないけどすごく力をもらった。沖縄の落選者への質問は、ただの質問じゃなくて、質問によって相手に大事なことを気づかせたいという相手への応援でもあり、くじけそうな自分の心を奮い起たせるための答えを探す、畠山さん自身への応援でもあったと思う。もう取材はやめたいと言って、卒業取材だといってのぞんだ沖縄で畠山さんが候補者から力をもらっているのがよく分かった。ことあるごとに思い出して考え方や行動に影響を与えてくる気がする、人にすすめたくなる、よい映画だった。他にもいろいろ、畠山さんが、リベラルは選挙にもともと行くから、そこで掘り起こされてない層に受ける主義をかかげる政治団体が増えてると言ってたことに納得、沖縄選の無所属候補と自民推薦候補の温度感を体感したからこその分析、そこから引き出される、私にはとてもじゃないけどでてこない自民候補への優しい視線、つらつらと書くことが終わらない。また見に行こうと思います。